モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」ハ長調 K.551

あんず室内合奏団

2023年08月24日 11:03

 第3楽章 Menuetto:Allegretto(メヌエット:フランス風舞曲のようなやや速いテンポで)

 しなやかに下降していく音階が印象的なメヌエットです。6拍(2小節間)が1サイクルで、フレーズが構築されています。中間部のトリオでは半音で導くフルートに続き愛らしくステップを踏むような軽快な楽句が演奏されます。
(舞曲の対比部のTrioトリオとは、かつて舞踏会で長時間演奏し続ける弦楽器奏者が休めるよう木管楽器3名で演奏されていた名残でトリオと言います。交響曲では三重奏になるわけではなく合奏ですが、ほかの部分とは変化が出るよう構成されています。)


 第4楽章 Molto Allegro (非常に速いテンポで)

 ジュピター音型「C-D-F-E(ドーレーファーミ)」の4つの音をはじめとして複数の動機が緻密に絡み合い華やかに展開します。緻密であり、各パートが複雑に展開するため、奏者としては緊張感があり、決然と演奏する必要があります。曲は徐々に熱気を帯びながら圧巻のフィナーレを飾ります。

 旅雨

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