演奏曲解説2
オペラ「リゴレット」より 女心の歌 G.ヴェルディ作曲
物語の舞台は6世紀、イタリアのマントヴァ。主要人物は、女性を口説くことを楽しみとするマントヴァ公爵、マントヴァ公爵に使える道化師リゴレット、そしてリゴレットの娘ジルダ。
美しいジルダに目をつけたマントヴァ公爵は、浮気を真実の愛と見せかけて口説き、純真なジルダはマントヴァ公爵の嘘がわかった後も一途に想い続けます。心配する父リゴレットは、ジルダが考え直せるように、酒場で別の女性を口説いているマントヴァ公爵の姿を見せにジルダを連れて行きます。
その時に公爵が「風に舞う羽のように言葉や考えを変える女性は気まぐれ 愛らしいが 涙も笑顔も偽り みじめなのは女性に心を許してしまう者 だが女性に幸せを見出せなければ この世の愛を味わうことはできない」と歌うのが「女心の歌」です。
この悲劇をさわやかで人気にしているのはヴェルディの素晴らしい楽曲のおかげと言えるでしょう。
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