演奏曲解説1
2023年07月25日
オペラとアリアについて
オペラは、歌を中心に進行していく物語を舞台で演じる総合芸術です。セリフは全て歌、というパターンもあれば、歌わずに演じられる場面が挟まることもあります。物語は、「レチタティーヴォ(朗唱)」と呼ばれる、旋律は控え目で演劇的に話が進む部分を中心に進行していきます。レチタティーヴォに挟まれるように「アリア」と呼ばれる部分があります。「Aria」と綴るイタリア語です。感情が高まった時の気持ちが歌になっています。初めての人でも聴きやすいメロディーが多く、観客も固唾を呑んで聴き入ります。
「アリア」では物語の進行が止まり、雄大なオーケストラ伴奏に乗せて登場人物一人の歌手によって感情が歌われます。歌詞も詩的で何度も同じ単語を繰り返したり、強調したりします。
オペラで演奏される「曲」には、「アリア」前に歌う「叙唱」、複数の歌手で歌う「重唱」、合唱団が歌う「合唱」、開幕前に演奏する「序曲」や「前奏曲」、幕間や場面転換の前に演奏する「間奏曲」などがあります。
今回の演奏会では知る人ぞ知る序曲と有名なアリアとを抜粋してお届けします。